日本SF大賞のエントリーがおもしろい

締め切りまで24時間を切ったこともあって、日本SF大賞のエントリーが増えてきている。
賞そのものの性格は、作家クラブ内の投票から、最終的には選考委員会での選考で決まるので、必ずしも大きく変わったわけではないけれど、作家クラブ内外からのエントリー(推薦)を受け付け、かつ、エントリーを公開されるようにしたことは、大きな変化だ。特に、コメント付きのエントリーは、いつもの自分の守備範囲を超えてSFとその周辺で何が起こっているかを知るために役に立つし、なにより該当期間内で何があったかを記録するいい手段であるように思う。

ところで、今までのエントリーで気になったのが「日銀の異次元緩和」。
確かに、「異次元」という言葉の一般化にSFは大きく寄与しているどころか、SFがなければ一般化しなかった言葉だろう。それに、言葉のインパクからしても「今までと次元の違う金融緩和」よりも、「異次元緩和」のインパクトは大きく、この名称が与えられたことによって、緩和の心理的インパクトが大きくなり、経済効果も大きくなったんじゃないかとも思う。

もっとも、投票するかどうかは要検討ですが(笑)。