「冷たい雨−A Grave with No Name−」

昨日の続き。
SFJ掲載の拙作、「冷たい雨−A Grave with No Name−」に友人連中からのコメントが、ぼちぼちと届いています。いまのところ、おおむね好意的なコメントなので、ほっと胸をなで下ろしているところ。といっても、内輪の評価ですで、割り引いておいた方がいいんでしょうね。

作品は、強引に要約すれば、「優れた道具でも間違った使い方をすると予期せぬ結果を招く」とか、「安全でクリーンな戦争など無い」といった内容を、SFのガジェットとテーマで偽装したもの。
雰囲気は重たいですが、短い作品なので、さくっと読めるかと思います。
サブタイトルの「A Grave with No Name」ですが、戦争SFなので、「Tomb of the Unknown Soldier(無名戦士の墓)」の方がふさわしいかも知れませんが、
「Soldier」限定がしっくり来なかったのと、「Tomb」が即物的に過ぎる気がしたので。「Grave」の方が「Gravity」の親戚だけあって、重みがあっていい。

ところで本作は、受賞の連絡から、一週間ほど後に「40枚くらいで」というお話を頂いて書いたものです。100枚くらいのものだったら何回か書いているので、ペース配分もわかっているつもりですが、それからすると随分短く、コンパクトに納めるのに苦労しました。


楽しんでいただければ、幸いです。