アール・ブリュット美術館

新宿御苑でお花見の予定だったのですが、ちょっと肌寒かったので、つい引きこもってしまいました。

思い出したのが、スイスのローザンヌにあるアール・ブリュット美術館です。
http://www.myswiss.jp/jp.cfm/culture/museums/offer-Museums-ArtMuseums-219745.html
以前、2週間ほどジュネーヴに出張した折、間の週末に訪問する機会がありました。ローザンヌジュネーヴがら電車で20分程のところにあるレマン湖畔の小さな街ですが、IOC本部やバレエでも有名です。
アール・ブリュットは、フランス語で野生の芸術。美術のメインストリームとは別に、美術に関する教育を受けてない人が制作した作品が展示されています。
展示されている作品は、発表する予定もなく、ただ衝動に突き動かされて制作されたものばかりです。
ちょうどやっていたのが、ヘンリー・ダーガーのコレクション。掃除夫や皿洗いをしながら制作され、死後発見された2万枚もの作品群から、多分、100点以上の作品が展示されていました。
ほかにも、編み物で作った作品や、布を張り合わせた人形のようなモノ、作品に込められた圧倒的な情念に、恐怖感にも似た迫力を感じました。


気押されるように美術館を後にしたあの日のローザンヌも、今日のような空でした。