ビベンダム君

朝起きたら鏡の中に彼がいた。
例のグルメガイドブックで有名なタイヤメーカーのキャラクターだ。
なぜ彼がこんなところに?
はっとしてよく見ると私だ。
最近の寒さに着込んだフリースが見せた幻影。
だがしかし、それが幻影ではないことを、私は知っている。
心なしか、運動不足が続いている。
つい、目の前の料理はしっかりと完食してしまう。
小太りが長生きというニュースに喜んでばかりはいられない。


そこで思い出したのが、デヴィッド・ブリンの「知性化の嵐」。
タイヤを積み上げたような外見の知性生物、「トレーキ」が大活躍する。
小説の中では円錐状に積み上がっているだけだが、もう少し進化すると手足もできたりするかも知れない。

ビベンダム君は、世界中で☆をつけ回っているはずなので、トレーキの発想の元はもしや・・・と想像してしまう。