温度差

急に暖かくなった、という話ではなく、温度差がいろいろなダイナミズムを生み出すということ。

対流や、結露といった現象も、温度差が作り出すものです。
温暖化が、地球の熱循環を変え、逆に高緯度地方の寒冷化をもたらすというように、地球外の惑星を舞台にした小説を書くときに、惑星の熱循環といったことも考えなくてはいけない。
その環境が、暑いのか寒いのか、なぜ暑くて、なぜ寒いのか。
そんなことも考えながら、作品を書いているわけです。

例えば、気温による体への負担が大きいのは、冬や夏の猛暑の時ではなく、今のような季節の変わり目であると知っている人はどれくらいいるのでしょう。
春というのは穏やかそうに見えて、実は変化の大きい時期です。私の置かれている環境も少しずつ変わり始めています。
出版の世界も、今は厳冬期のようで、SFも長い間「冬の時代」と言われておりますが、そろそろ変化の兆しがあるのでは、と期待しています。

まあ、長い間、土にもぐっていたカエルようなものなので。


で、暖かいところには猫が寄ってくるわけです。